応募者は『お客さま』だ!
〜(株)アビリティ・キューCSR室より~

「事務所で面接するのかと思っていたら、駅まで担当者(男性)が迎えに来て、車の中で面接しました。仕事の話はしないで、担当者の自慢話と、私(女性)の異性関係を中心に、プライバシーに関する質問ばかりでした。危険を感じたので、面接の途中で逃げ出しました」

「面接が始まって履歴書を渡すと直ぐに、職歴を見ながらの説教が始まりました。会社や仕事の説明はなく、また何も質問されていないのに、『うちには向いてない』『他の会社に行った方がいいんじゃないか』と言われました。初めから採用する気がないなら面接しないで欲しいです」

「選んでやっている」というおごりは止めよう

上記のように、広告主・事業主の面接内容・方法に関する苦情や相談は後を絶ちません。採用権のある広告主・事業主に面接の日時を決め遂行する権利はありますが、応募者より優位な立場にあるわけではありません。「選んでやっている」「採用してやっている」というおごりが、プライバシーを侵害するような発言になったり、不採用を前提とした形式的な面接になったりと、不適切な言動に表れてしまっているのではないでしょうか。

応募者も広告主・事業主を選んでいる

面接は、広告主・事業主が応募者の選考・採用のために行っているものですが、同時に応募者も広告主・事業主を選んでいます。広告主・事業主と応募者が対等であることは最低限の認識として、それ以上に本人や本人の家族、知人などが取引・商売上の『お客さま』である可能性は高く、応募者を『お客さま』だと思って臨むことに、何の損もありません。応募者を『お客さま』だと考えれば、どのような対応、態度を取ればいいのか、自ずと答えが見つかるのではないでしょうか。

面接は仕事の適性があるのか見極める場

また、面接は、職務遂行上に必要な能力や経験、資格などを満たしているのかを確認する機会です。職務に関係のない家庭環境、思想・宗教、国籍、出身地などについて質問することは、就職差別にもつながり禁じられています。

特に、家庭環境や性格などに言及することは、心的傷害を与える危険性もあるので、注意が必要です。お子さまのことや結婚のこと、介護が必要な家族のことなど、気になるところは多くあると思いますが、会社が提示する労働条件をきっちりと守れるか否かを確認することに終始した方がよいでしょう。応募者の方から、「小学生の子供がいて学校行事に出なくてはならない日がある」とか、「来年、結婚の予定で、結婚しても続けたいと思っています」などと家庭環境のことで相談があった場合は、相談に応じることに問題はありません。

年齢や性別で不採用にするのは違法行為

雇用機会均等法や改正雇用対策法(年齢制限の禁止)の手前、とりあえず面接までして不採用にしようと考えている広告主・事業主が増えています。もちろん違法です。職務遂行上の能力というのは、年齢や性別に関係ありません。優秀な人材を獲得するためには、年齢や性別に囚われずに、本人の適正を見て判断する方がよいでしょう。