(株)アビリティ・キューCSR室より

『求人広告の待遇には賞与年2回と書いてあった。入社して1年以上経つが、賞与は1回も出ていない。3年以上勤めている先輩も賞与を支給されたことはないと言っていた。広告に書いてあることと違うじゃないか!』

『広告に社会保険完備と書いてあったが、国民年金と国民健康保険に入るように言われた。どうしても入りたければ、会社が負担する分を給与から引くと言っていた。広告内容が事実と異なるのも問題だが、会社負担分を労働者が負担するのも問題ではないか?』

待遇は会社の魅力を伝える重要な項目

上記のように、待遇に関する苦情や相談は多く、最近では特に社会保険に関する関心が高いようです。
待遇は、昇給や賞与、社会保険、資格制度、福利厚生など、労働環境を表記する項目です。仕事や時間、給与などの労働条件と異なり、必ず表記しなければならないということはありませんが、求職者の関心は高く、会社の魅力を伝える重要な項目です。

労働環境を整備した上で、適正な表記を

労働環境でまず重要なことは、法律に則って整備されていることです。男女差別がある、セクハラがある、いじめがある、有給がない、社会保険を適正に加入していない、退職規定がない、就業規則がない、雇用契約書がない、時間外手当を支給してない等では、せっかく応募があっても、直ぐに辞退されてしまいます。

次に重要なことは、安心して働ける労働環境を整備することです。未経験者でも、小さなお子様がいる家庭の方でも、高齢者でも、業務中にケガをしても、安心して働けるように整備しておくことです。現在働いている方が、ずっとこの会社にいたいと思えるように労働環境を整備することは、同時に、これから入社する方にとっても魅力的に映ります。

そして、求人広告に表記するときには、嘘偽りのない内容にしなければなりません。有給休暇がないのに「有給休暇有り」とか、社会保険に適正加入していないのに「社会保険完備」と表記すれば、当然、求職者(労働者)とトラブルになってしまいます。

適正に加入しなければ「社会保険完備」とは表記できない

賞与制度として年2回の支給日があれば「賞与年2回」と表記する事に問題はありません。しかし会社の業績等により、賞与額が0円になるような場合は、トラブルを避けるために、ここ数年の実績を併記した方がよいでしょう。

社会保険は、労働者や会社の意志によって加入するもではなく、労働時間等の条件を満たせば強制的に加入させるものです。半分は会社が負担することになっていますから、会社が負担する分を労働者から徴収(減額)することはできません。職業安定法違反(虚偽広告)、労働基準法違反(不当な減額)に加えて、社会保険法に違反することになりますので、ご注意ください。「社会保険完備」は、適正に加入して初めて表記することができます。