今まで社会保険労務士の仕事として、人を雇う時や職場環境を改善した時に支給される「助成金の申請」、会社の憲法ともいえる「就業規則の作成」、そして「給与計算のアウトソーシング」についてお話ししてきました。

 しかし社労士のメイン業務は、今も昔も、「1号業務、2号業務」と社労士業界では言われる仕事です。業界内の専門用語で言われても、訳が分からないですね。

 社労士法第2条の1号と2号に、その仕事の内容が書いています。簡単に言うと1号が労働・社会保険の申請書等の作成・提出代行、2号が労働・社会保険関係の帳簿書類の作成となっています。

 なぁーんだと思われる方も多いでしょう。実際、こうした書類は、社労士ではなく会社の社員や、小さな会社では身内の方が作成している場合も多いでしょう。

 では、なぜそうした書類作成のために、わざわざ国が「社会保険労務士」という資格を作ったのでしょうか。時代は40年前にさかのぼります。

 日本が経済発展を遂げたのは、1960年代後半。それにあわせて社会保険や労働保険の制度も整ってきていました。好景気で人をたくさん雇うことになれば、当然、労働・社会保険の手続きが発生します。
 大企業では、人事・労務担当の部署を置くことで対応してきましたが、中小企業では、そうした部署を置く余裕はなく、手続きが煩雑で法律的にも難しいこの分野が手に余るようになってきたのです。

 そこで、この分野の仕事を請け負う職業が自然発生的に生まれてきました。いろんな名前の民間資格が生まれ、混乱も生じてきたので、ついに1968年、議員立法で社会保険労務士制度が誕生したのでした。

 ただでさえ忙しい中小企業の事業主さんは、こうした分野は専門家にお任せ、という風潮がすでに東京や大阪などの大都市圏では当たり前になりつつあります。

 みなさんも、社会保険労務士に社員の労働・社会保険管理を任せてみませんか?

いのしし社会保険労務士事務所

所長 中村雅和(社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー)

中小企業の労務顧問を中心に、就業規則の作成、労働相談、助成金の申請代行などが主な業務。行政や大学での講演、業界紙などでの執筆も積極的におこなっている。所長へのお問い合わせは下記までどうぞ!

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