この記事がみなさんの目に留まる頃、みなさんは労働基準監督署から送られてきた労働保険の申告、いわゆる「年度更新」の手続きで、苦労していることでしょう。
「ただでさえ忙しいのに、何でこんなことまで?!」とお思いの方も多いこととお察しいたします。しかも7月に入ると、今度は社会保険(健康保険・厚生年金保険被保険者報酬月額算定基礎届)の手続きも。
 無駄が多いと揶揄されるお役所の手続きですが、この2つ、やはり保険制度の維持のためにはしなければならない大切な手続きです。

 まずは労働保険の年度更新。これは前年度に計算した保険料を精算する(確定保険料)手続きと、今年度、新たな賃金見通しで保険料を計算する(概算保険料)手続きを同時に行います。ですから今年度支払う保険料は、昨年度の精算分と今年度の概算保険料の合算額ということになります。
 正規従業員とパート・アルバイトが一緒に働いている事業所では、労災保険は全員加入ですが、雇用保険はパート・アルバイトが加入できない場合がありますので、対象となる賃金の額が変わってきます。
 また64歳以上の従業員は雇用保険料が免除となりますので、その分も賃金の額から差し引く必要があります。

 次に算定基礎届について。健康保険と厚生年金は標準報酬月額に料率を掛けて保険料を計算します。1年に1回、保険料の見直しのため、お給料がいくらですよ、と届けるのがこの手続きということになります。
対象となるのは今年度の4月から6月の3ヶ月分の給料です。計算には残業代なども含まれますので、この時期の残業を差し控えることで、保険料を節約する裏技?もあります。

 今年度、労働保険の年度更新は6月1日から7月12日まで、社会保険の算定基礎届は、7月1日から12日までが手続きの期限となっております。社会保険労務士はこの手続きを業として独占して行える唯一の国家資格者です。面倒な労働・社会保険の手続きは社労士まで。

いのしし社会保険労務士事務所

所長 中村雅和(社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー)

中小企業の労務顧問を中心に、就業規則の作成、労働相談、助成金の申請代行などが主な業務。行政や大学での講演、業界紙などでの執筆も積極的におこなっている。所長へのお問い合わせは下記までどうぞ!

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